日曜サスペンス劇場(14) と「嬉しいこと」
○日曜サスペンス劇場
本筋
そういえば……。
羽山トモカは思いだす。
クルーザーに乗ってすぐぐらいだろうか?
阿佐ヶ谷タクロウが、普段と異なる態度を見せたのは。
そう。
たしかに、結城ミサオはジェラルミンのスーツケースを抱えていた。
※「日曜サスペンス劇場(10)」(http://d.hatena.ne.jp/Snasna/20071008)参照。
その、ミサオの、スーツケースをタクロウが凝視したのだ。
ほんの一瞬。
だから忘れていた。
気にとめなかった。
今思えば……
あの頃から、静かに、しかし確実に「何か」が始まった……
歯車が回りはじめたのではないだろうか?
そういえば。
あのスーツケースの中身は何だったのだろう?
もしかして……。
いや、きっとそうだ。
あの中身には写真をはめたパネルが入っていたに違いない。
黒いリボンで囲まれた、イツキの写真が。
(つづく)
○嬉しいこと
「日曜サスペンス劇場」の本筋と直接的な関係はありませんが、
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