日曜サスペンス劇場(8) / 準備

 現時点での主な登場人物
  ・朝比奈サヤカ(女)
  ・沢田ヨゾラ (男)
  ・羽山トモカ (女)
  ・福田ヤスオ (男)

  ・阿佐ヶ谷タクロウ(男)
  ・館石ヒナノ (女)
  ・結城ミサオ (女)


 本筋
 4月。
 映画研究会である、彼ら7人はアクション大作を撮ることに決めた。
 もちろん「撮りたい映画」が必ずしも撮影できるとは限らない。
 どんな場所なら希望に近い映画を撮影できるだろう?
 多少の無茶ができ、撮影ができる場所。
 話しあいの結果、撮影場所として孤島が良いという結論になった。
 あてはある。
 結城ミサオの一家がプライベートで使用している孤島があるというのだ。
 別荘(屋敷)が一軒あるだけで、結城家が不在の間は誰も人が来ないという。
 電気は、発電装置があるため、問題ない。
 宿泊も、来客対応になっているため、10人位の余裕はある。
 難点をあげれば携帯の電波が入らないことくらいだ。
(普段は無人島であり、携帯電話用のアンテナがないためである)
 とはいえ、無線の機械があるため、外部の連絡は可能だとのことだ。
 難なく結城ミサオの両親からの許可はおりた。
 そして、4月28日の午後に出発することになった。
 朝比奈サヤカの提案で、羽山トモカら女性陣は食材の買出しに向かった。
 一方、男性陣は撮影機材を車に積みこんだ。
 もっとも、阿佐ヶ谷タクロウは、ほとんど手伝わなかったが。


 羽山トモカには、密かな旅の目的があった。
 まず、結城ミサオが「真実」を知っているか確認すること。
 そして、もし彼女が「真実」を知っていた場合、
 彼女の口を塞ぐ、あるいは彼女を悪魔に仕立てあげること。
「真実」を語っても、誰もそれを真実だと認めないような、悪魔に。
 羽山トモカは、自分の目的を果たすための道具を隠しもった。
 

 そして、28日、撮影旅行出発の日がやってきた。


 私信
 今回から登場人物の書き方を「エヴァンゲリヲン」風にしてみました。
 漢字に自信がなかったので……。


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