ある愛の唄(その2)

2003/10/14 (Tue)

 
 ※この話は前回からの続きです。
 朝です。
 例の患者さんが気になりますが、夜勤が明けたので帰ります。
 眠いです。
 日勤番の同僚がやってきました。
「おはよう〜」
 彼女たちは元気いっぱいです。
「……おはよ」
 ぼくたち夜勤組はぐったり。
 申し送りまでは少し時間があります。
「それにしても、ここの職員用トイレ汚いよね〜」
 日勤組のやくたいもないおしゃべりは続きます。

 仮眠をとって、準夜勤です。
 夕方から少し働いて帰るという勤務体制です。
「おっはようぅ〜」
 ぼくの挨拶。
「……おはよう」
 日勤組はぐったり。
 例の患者さんの様子をそれとなく聞いてみると、
やっぱり夜の寒さが内臓に悪影響を及ぼしたとのこと。
 診察によると、もう数日静養していれば退院できるようです。
 ふぅん。

 事件はその日の夕方に起きました。
 (続き)

「をいをい! まだ続くのかよ!」
「い〜じゃん。結局書いてる奴の自己満足以外のなにものでもないんだからさ」