虹へのさすらいの旅

 ご無沙汰振りの日記です。

□「虹へのさすらいの旅」  (芝田勝茂 著)
 分厚い小説です。分類としては、児童文学書になります。
「ドーム郡ものがたり」の続きです。
といっても、世界背景が共通している程度ですので、こちらから読んでもいいかと。
(因みに、書店では「虹への旅」というタイトルで内容を買えて売られています。
 こちらは未読)
 
 古書を著者が訳したという形式になっています。
 そのため、ところどころ「訳注」がついていたりする雰囲気が大好きです。
 もちろん、雰囲気だけの本ではありません。
 
〜 あらすじ 〜
 ことわざになってしまう程の嘘つき少年マリオ。
 ついに、彼は町の人に愛想をつかされてしまいました。
 ひょんなことから「森の民」になったマリオは、とある森で生活を始めます。
(「森の民」になろうと考える人自体が少数のようです)
 ところが、そこへいくさ人(軍隊)がやってきます。
 ある誤解によって、彼らに殺されそうになったマリオと仲間。
 とっさにマリオは、その場を切りぬけるための、嘘をつきます。
 その嘘のために、マリオは旅へ出るはめになるのでした……。
 マリオの成長の物語です。

〜   〜

「ドーム郡ものがたり」「虹へのさすらいの旅」、
 そしてシリーズ三作目の「真実の種、嘘の種」、
 これらに共通している大きなテーマは「嘘」です。
 嘘についてどう考えるべきなのか?
「嘘をつくのはよくない」。そう単純にまとめてしまってよいのか?
 それから、もうひとつのテーマは「戦い」だと思っています。
ロード・オブ・ザ・リング」のような魔法の品も
 ハリポタのような稲妻の魔法も登場しません。
 ……うまく説明できませんが、「戦う」ファンタジーだと思っています。

(「TRPG」という単語が分かる人への私信
 「動物との会話」があると、習得したがるのはこのファンタジーの影響です)

 さて。
 なぜ、この小説の解説を突然行ったかというと、今の心境に題名が一致しているからです。
 各々説明していきましょう。

□虹
 最近、mixiで知りあった某人から依頼を受け翻訳を行いました。
 セクシャルティ・マイノリティに関する書類でした。
 来る5月17日「反ホモフォビア(同性愛差別者・嫌悪者)の日」に向けての準備だそうです。
(なぜこの日かというと……
 WHO〔世界保健機構〕が1990年5月17日に同性愛を精神障害のリストから外したため)
 そして、この記念日のシンボルが「レインボーカラー」、つまり「虹」なのです。
「虹の色が7色だというのは、社会通念にすぎず、全ての色が連続して虹になっているのだ。
 人の分類も、社会通念にすぎず、どんな人も共存できる社会を作ろう」
 ……との理念だとのことです。

□旅
 これから一週間程旅に出ます。
 旅先には、パソコンがありません。
 おそらく携帯も圏外でしょう。
 かの地がどんな地なのか情報はほとんどありません。
 正直、不安です。
 浮世の義理で行くことになりました。
 ……不安です。

□さすらい
 最後の「さすらい」です。
 無理につけたような感じですが。
 人生はさすらう旅です。
 安定した足場がないと、より強く感じます。
 ついに、カードゲームを創りました。
 タイトルは「スラッシュ」です。
 因みに。
 ラーメンズをテーマにしたカードゲーム、「ミラー」というタイトルのカードゲームを制作中。
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